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2016年10月29日 (土)

ボンド蒸し法その後

Img_1685木工用ボンドで密閉空間におかれると

どうやらレールが落ち着いた色になる
というので
長期にいろいろ試してみております。
 
以下、素人レポ―トです。
 
1)チャック袋などは密閉されていそうですが
  どうも水分は抜けるようで、飽和状態から
  結露するような湿度にはならない?のか
  変化があまりありません。
  タッパーなどの箱に入れたものも同じ。
  気密性の高いパッキン材で締め付けるもの以外は
  いずれも、食品用ラップでくるんでおくほうが
  よさそうです
 (タッパ―に入れたままでは変化なかったレールが
  ラップで包んでから着色が進んだ例あり)
 
2)木工用でも、速乾タイプよりは従来からの(某コ●シの黄色など)
  接着剤のほうが、レール変色には向いているようです。
  それも、ボンド水溶液のほうが着色進行がやや早い傾向に
  あります(もちろん条件次第)。
 
3)レールは洗浄も何もせず、手元のものを考えなしに
  供出しているため、油脂あるいはもとの酸化表面状態や
  曝露期間などは同一条件で試験しているわけではありません。
  研究論文なら当然、比較材料があるべきところですが
  そういうものを目指しては居ないので、好奇心だけで
  略式にためしております。
  つきまして、あくまで個人的感想なんですが
  染めやすい>ユニトラック、PECO、旧アキア
  染めにくい>TOMIX現行、篠原ターンアウト
  これ以外はどちらともいえない(条件次第で変わることあり)。

Img_1710Img_1708_2

Img_1715Img_1717
 なお、あくまで個人的に情景主眼の表現方法の模索で
 行っているだけですので、
 ポイントやジョイナーなど、電気的に不具合を発生させそうな
 デメリットがあまりにも大きいことから、
 「走行させるレール」には
 この記事の染色手法は行わないでください
(あくまで自己責任で)

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2016年10月27日 (木)

釣果のなかった話

宇部鉄道モハニ31について。
以下、あくまで客観的考察を目指しただけであり
各文献執筆をされた研究者各位への他意はありません。
 
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現状、形状について記述した記事として我々が容易に得られる資料としては
「買収国電 社形の電車たち」田尻弘行/阿部一紀/亀井秀夫(共著)
鉄道ピクトリアル2000年4月増刊「釣掛電車の響き」慶応義塾大学鉄研三田会編、P94(文献1)において
 1B6D6D1(窓配置)、両運、15400x2735x4130㎜ クハ11と同形
というものがあげられる。この記述の出典元は不明。
しかし、文献1における「表ー2 車歴等一覧」の
「14.宇部鉄道」の項についてはいくつか疑問があり、
クハ11 片運化、乗務員扉設置、妻面フラット化
という記述は、おそらく妻面はフラットにされていないものと推測される。
後年の日立電鉄譲渡後のクハ5300において、雨樋の端が直角に近い処理がされ
クハ5301のような丸みを帯びたものと印象の差が出たことで
クハ5300をF3(平面で3枚窓前面)と、クハ5301のC3(曲面で3枚窓前面)と
区別誤認した分類記事からの孫引きと思われる。
 
鉄道ピクトリアル1962年3月臨時増刊私鉄車両めぐり第二分冊P46(文献2)にある
ものが最初と推測され
(それ以前にあればご指摘切望。なお文献2の記事では宇部モハ21~24の
「製造当初の形態」の窓配置も買収後の修繕姿で記述しており正確とは言い難い)、
RMライブラリ64「日立電鉄の75年」P28(文献3)のクハ5300記述も同様。
後部連結面だけフラットにするようなクハ11についての事故記録は
いまのところ見当たらず、末期まで前面はRがあったと思われる。
「買収国電」佐竹保夫・晃 氏(共著、ネコパブリッシング刊)P168(文献4)のクハ5300写真では、レンズ歪曲を考慮したとしても明らかに前面はRの大きな(緩やかな)曲面で
少なくとも前面はフラットではないことが確認される。
(大画像を活かし、実際に「窓下辺」に直線定規をあててみると前面Rがごく浅くついていることが判る。
 クハ5300、5301ともほぼ同じ曲率と判断でき、雨樋角部の処理からくる先入観錯視)
ただし戦時中まで、詳細記録が網羅されたわけでもないので
「後部連結面のみフラット改造された可能性が皆無とはまでは断定できない」ものの、
前面の雨樋角部による錯覚が招いた誤認ではないか、と
後年のために提起だけはしておく次第。
 
 
山口県文書館における宇部鉄道関連の公文書(文献5)のうち
絵葉書、沿線案内や諸申請書類のほかに
県の土木部の記録から
電化の際の車両単価などの簿記や、き電図やレール継目板の第二原図などは
閲覧したものの
(公文書の開示規定に伴い、ここでは複写画像は掲げず。
学術研究や出版著述される諸兄は現地にて閲覧し、所定の手続きを)
車輛の青図は得られず。
 
「宇部鉄道社史」(文献6)と共に芳しい成果なく。

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