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2014年6月30日 (月)

文房具のはなし

エッチング板で窓を抜くと

その薬液の比重(疲労度)、温度、噴射圧など

諸条件によっては

稀にこういうエラーが発生することがあります。Rimg1020

これは窓抜きなどの場合に

「縁が先に腐食が進み

 真ん中の島状の部分だけ残ってしまい」

その四角く抜けた残渣が、薬液中を漂うも

溶けきる前に、たまたま別の表面箇所に貼り付いて

そのままエッチング工程を終えると

 

その箇所だけ、四角く、わずかに(腐食進行がここだけ短時間

擬似マスクされた状態になってしまうため)凸が残ります。

俗に「蚊にさされ」と呼んでいる現象です。

 

 

手に負えないものなら止む無く廃棄しますが

削ればなんとか使えそう、

あるいは

「生産6個のうち3個に発生」という

悲しい成績(歩留まり50%)の場合

なんとかこれを再生したい次第。

 *もっとも削ったところで定価販売はできないので

 組立サンプル用か、あるいは値引き扱い

 

しかしハンダ付けする前のハーフエッチング面ゆえ

平面性を出しつつ削るのは、面倒です。

 

 ここでお金に余裕のある場合には

 市販されている模型用のスティックヤスリなどを使えば

 良いわけですが

 切れ味を優先すると使い捨て部分が多いのは

 予算に乏しい当方には、やや厳しい次第。

かくて

 

紙ヤスリを棒に貼って、という手法になりますが

割り箸やプラ材では剛性に欠けますので

真鍮アングルを芯材にしています。Rimg1022
これで削った結果がこちらRimg1021
大雑把にでも削っておけば

あとは使う段になって、細かく磨けばなんとかなります。

 

 

空砥ぎのとき

ちょっとでも切れ味が悪くなると

効率が落ちる上、仕上がりも悪くなるので

カッターナイフの刃と同じく

「予算が乏しくても、刃先と紙ヤスリはケチらない」

ように

頻繁に、紙ヤスリは新しい箇所を使うようにしております。

その際

両面テープがあまりに強いと

紙ヤスリ交換作業が面倒

(糊が残ると平面性も下がる)。

 

 

現在、テープ糊なるものが

”百均”でも売られているので

これを使って細切りした紙ヤスリのウラに糊引きし

アングル材につけると

そこそこ効率よく作業ができる。

 

 

そのテープ糊についての話です(前置きが長いですが)。

いろいろなテープ糊を試してみたのですが

隣国製造のものは芳しくない 

(4種試すも、全て糊がはみ出し回転が滞り作業難儀)、

国産でもメーカーによってかなり質が異なるうち

ドット糊のものよりは、この用途ではプレーンの全面糊のほうが

使いやすいようです(効果や感覚には個人差があります)

紙ヤスリを真鍮アングルに貼って

空砥ぎして「頻繁に紙ヤスリを交換する」用途

に限って述べるならばRimg1023トンボのこれが一番快適でした。

1)真鍮に適度に貼りつき、研磨中に剥がれない

2)紙ヤスリを移動させるとき、紙ヤスリの側に糊が全部残り

 真鍮材には粘着材が残らない上、

移動したあと再度貼っても研磨中に剥がれない

3)分解せず軸を回して進められるので

 テープ糊によくある

 「先に貼り終えたところでベースフィルムから糊が

 余分に取られてしまい、先端部に糊がないので

 紙の上でいざ貼ろうとしても、滑って糊がうまくつかない」

 というストレス皆無

 

タイ生産だそうですが、これがケース部のみなのか

中の糊部もタイ生産なのか判りません。

いずれにせよ、個人的には紙ヤスリ固定には

これが使いやすいと思っております。

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