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2009年9月24日 (木)

埋没

お絵描き週間につき。

書き溜めておりますが。

残念ながら明細図は入手できなかったので

形式図から、写真類推もあわせ仕上げるも

あとで

昭和5年「最新電動客車明細表及型式圖集」

を思い出しひっくりかえしますと

あぁ種車の図があった。

 

はてさて

改造前より、原形の姿をまずは

絵に落としてみてから直してゆく、という

我流に則り

寸法を落としておりましたら、

前端 

152.4mmなる記入が。

 

改造後のものは、

152mmとしか記入なし。

小数点以下なんて、

しかも曲面の頂点での寸法なので

錆だの

塗料だの

ほぼ誤差なんでしょうけれど

図面では通常、残ってゆくと思っていたものの

見事に「切り捨て」。

 

実車のこの寸法差なんて

模型に落とした公差に比べるまでもなく

ただ

実車の形式図を引いた人の

流儀を知った次第であります。

 

そもそも種車の図とて、絶対確実とは思っていませんが

ひとつの目安には為り得ますゆえに。

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コメント

いつも興味深く読ませていただいております。

証拠はなにもありませんが、
152.4÷25.4=6
で、6インチということだったりしませんか。

新京阪P-6は、昭和2年製で寸法はすべてインチ・フィートで設計されています(いたと思います:図面集が手元にないので確認できず)。作図されている種車が、昭和5年に発行された図面集に掲載されているということであれば、時代的にはインチ・フィートで設計されていてもおかしくはないかと。

それでは、失礼いたします。

投稿: 通りすがりの者ですが | 2009年9月24日 (木) 21時32分

まさにご指摘のとおりでして、
原図はインチフィートと思われるサイズです。

で、その原形の図における
換算数字の丸めが、
635.0mm
など、小数点以下1位まで書き込んである
という特徴がある、
というのがメインテーマです。

つまりは、この最初の図を書いた職人さんのクセ
ということになります。
残念ながら青焼きではないので、作図者追跡ができず。
この文法と同じと思しき別の車種の明細図では、
”.0”の表示がない
(.3、.5、.7などは同じ図に記入されているのに)。
 ↑小数点2位以下はないことから、
  その取捨選択の方針もわかろうかと

ただ、本の編集者がこのサイズを書き直したりと
いう可能性もゼロではないのですが
他にインチフィート法の図が
そのまま掲載されてもいるので、
直したとすれば、省提出図での監査に備えてとか
そういう話なのかもしれません。
(つまり原図を引いた人物ではない可能性も)

という話でした。

あぁ青焼きのマイクロフィルムを
検索したい(時間も予算もないですが)

投稿: 腰痛もち | 2009年9月24日 (木) 21時51分

再びお邪魔いたします。

なるほど、そういうことを仰られていたのですね。
読みが足りずに大変失礼いたしました。

素人考えですが、寸法を記入した人が違うことによるクセのほかに、図面を作成した時期の差によって寸法の有効桁数の記入方針が変わった、などということもありうるでしょうか。いろいろ可能性は考えられますが、真相は限りない闇の中なのでしょう。残念ながら。

現実問題としては、実物で1ミリ未満の寸法を云々しても、その差が模型の上で大きなインパクトになる場面は少ないと思いますので、「そんなんうまく合わせとけばいいじゃん」と思うのですが、「でも、やっぱり気持ち悪いからはっきりさせておきたい」という気持ちもよくわかります。おそらく自分がそういう立場にたったら、同じように悩むと思います。

ただ、そういう中で最善の答えを出そうとする「こだわり」が良い模型につながってゆくのだと思います。

納得できる図面ができ、良い模型になることを期待しております。

投稿: 通りすがりの者ですが | 2009年9月24日 (木) 23時09分

再度ありがとうございます。

形式図が公式でありながら、現車に基礎鋼体図が
ついてこなかった?がゆえに
実測基準にしたものを新しく図を引いたため
整合性が取れない事例が、
冨士身延>省買収>弘南払下、の一連のシリーズで
「鉄道史料」50年前の電車(奥野利夫氏)記事に
見られます。

図面原理主義、というわけでもありません。
ただ、製図者を追跡してゆくと見えてくるものが
ある場合もあるだけに
(湯口徹氏が、松井の門下生たるY.Saito署名で
 一連のつながりを解明したこと、など。
 これも鉄道史料記事参照)
重箱の隅の、どうでもいい箇所を気にして
作図を止めては

さらに別な車種をいきおい作図しはじめております。
重度の浮気性でありますので。
陽の目を見るかどうかは考えておりません。
ただ、
2次元データでも残しておけば、もしかしたら
後年、誰かが使う日があるかもしれない。
ただそれだけの思いで書き溜めております。
       おそらく活用はされないでしょうけど。

投稿: 腰痛もち | 2009年9月24日 (木) 23時46分

たびたびお邪魔いたします。

冨士身延>省買収>弘南払下の例は面白く読ませていただきました。私の経験(ということのほどでもないのですが)を書かせてください。

ずいぶん昔の話になりますが、とある実物の図面の青焼きを見ていた時のことです。かなり重要な寸法なのに、設計変更が何かがあったかのか、手書きで大きく×印が書きこまれ、新しい寸法がこれまた手書きで書き込まれていたのを見て、びっくりしました。

たとえば、この設計変更が別の書類に残されていたら、あるいは、口伝えで関係者のみに伝えられたとしたらどういうことになるでしょうか。図面だけを信じて作った模型は、おかしな模型になってしまうことになります。

このとき「実物が設計図面通りに作られた保証は、どこにもない」ということを感じました。実物の図面があっても、それはスターティングポイントにすぎず、写真などの様々な資料を駆使して検証し、妥当な寸法を出してゆくことが重要だと思い至りました。

ズボラな私にそんな緻密な作業はできませんので、よくできた模型を見るたびに、それに込められた思いや情熱に頭が下がる思いでいます。

「重度の浮気性」と書かれていますが、このような作業を積み重ねてゆく中では、行き詰まることが多いのはむしろ当然かと思います。良い模型を生み出すステップととらえて、前進してくださいませ。

それでは、失礼いたします。

投稿: 通りすがりの者ですが | 2009年9月25日 (金) 09時39分

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